とちぎ和牛は格別!おいしさの秘密4選
和牛のブランドは数多くありますが、その中でも「とちぎ和牛」は別格です。
とろけるような肉質、まろやかな味……とちぎ和牛は高級黒毛和牛として高く評価されています。たとえば全国規模の品評会で1位を何度も獲得したり、最高肉質の牛のみに与えられる格付等級A.Bの4.5等級を獲得したりなど……
とちぎ和牛は、一般的な牛とは何が異なるのでしょうか?
生産ルーツから、とちぎ和牛の魅力を深く探っていきましょう。
おいしさの秘密1:指定生産農家による徹底管理
とちぎ和牛は、指定生産農家約220名が丹精込めて育てています。
一頭ごとに個体識別番号を与えることで、個体識別システムを確立。これにより、牛の“生涯”が生産者以外も把握できるようになりました。
たとえば生年月日や所在地などの基本データをはじめ、出荷先、流通先まで完全管理。万が一の伝染病発生の際には、どの流通ルートをどの牛が通ったのかが一目瞭然になるため、感染拡大の早期防止にも役立っています。
安全安心が保証された牛は、消費者も安心して口に運べますね。
おいしさの秘密2:ストレスフリーの飼育環境
とちぎ和牛が飼育されているのは、ストレスフリーな牛舎。
とちぎ和牛の生産者の一人である山ノ井亮司(やまのいたかし)さんは、牛の飼育環境についてこう語っています。
「ストレスのない環境で育てると、健康的な牛になります。牛が本来持つ能力をできるだけ引き出せるようサポートするのが、私の役目だと考えています。伸び伸びと育てば、それだけ肉質や脂に影響しますから」
たっぷり食べて、ゆっくり休む。
一頭一頭が快適に過ごせるよう常に工夫しているからこそ、牛たちも期待通りの結果で応えてくれるのです。
おいしさの秘密3:こだわりの飼料
とちぎ和牛は、生まれてから出荷までを「前半」「後半」に大別。時期ごとに適切な飼料を与えて、肉質を向上させています。
たとえば「前半」には、稲わらや牧草を中心に与えます。「後半」には大麦をメインに、栃木県産のお米も飼料にプラス。
“食べもの”は体をつくる資本です。とちぎ和牛が極上の肉質を実現しているのもうなずけますね。
おいしさの秘密4:約30か月の肥育期間
とちぎ和牛は、約30か月という長い肥育期間を経て出荷されます。これは一般的な牛の出荷日数と比べて、3か月も長め。
じっくりと時間をかけると、和牛が本来持つ風味やうまみを最大限に凝縮されるため、霜降りの安定した肉質となるのです。
まとめ
とちぎ和牛は、日本が誇る黒毛和牛ブランドのひとつ。
上質な肉質は、海外でも高く評価されています。
栃木県では年間約3万頭の和牛が飼育されていますが、とちぎ和牛として認められるのはわずか3,500頭に過ぎません。
狭き門を突破した極上の牛を、ぜひあなたの舌でご賞味ください。